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遺品整理を業者に依頼するメリットは?

2018.04.20

身内が亡くなったときの大きな仕事は葬儀ですが、故人の住んでいた部屋の物を処分するという別の意味で大きな仕事が待っています。故人がひとり暮らしでも、同居していて故人の占有スペースがそんなに広くなくても、ひとりの人間が暮らしてきたのですから、相応に多くの物が残されています。

遺品にはあらゆるものが含まれ、そのすべてを何らかの形で処分しなければいけません。引っ越しは、同じようなスペースの新しい場所へ荷物を運び込めば良いのですが、遺品整理は処分することが前提なので、より細かく分類することが求められます。

遺品整理は、四十九日を目途に身内でコツコツと行っていくのが望ましいのですが、どうしても手が足りない、時間がかかりすぎるなどの理由があれば、遺品整理の専門業者に依頼するという方法もあります。今回は、遺品整理を身内で行う場合と、業者に依頼する場合のメリット、デメリットを考えます。

遺品整理の段取り

葬儀も終わり、それにまつわる諸手続きなどにも目途がついたら、遺品整理を始めなくてはいけません。まだ悲しみが癒えない中ではありますが、故人が賃貸契約の物件に住んでいたり、持ち家でも売却の期限が迫っていたりする場合は、いつまでも手つかずにしておくことはできません。

遺品整理の手始めは、家具や家電品などの大物のリストづくりです。使える物か捨てる物か、身内で引き取り手があるのか、リサイクル業者に買い取りを依頼するのかなどを決めて書き込んでいきます。

大物の行先が決まったら、他の物も同じ要領で、どんどん分類して段ボール箱やゴミ袋に入れていきます。故人の愛用品や日用品は、引き取り手がなければ捨てるしかないのですが、故人の面影を感じて捨てがたい物は、お焚き上げしてもらえる場所などを確認して対応してもらいましょう。

リサイクル業者に買い取りを依頼する場合、使えない物はもちろんですが、型の古い家電品、規格外の家具なども多くの場合、買い取ってもらえません。また、使えそうなものでも寝具類は買い取りの対象外になります。衣類は洗濯をしてキレイにすれば、専門の業者に買い取ってもらえますが、ブランドものでなければあまりお金にならず、手間がかかるだけ、といった場合もあります。

不要な物を処分した後、残った貴重品や高額品、買い取りで生じた現金などは、家族や親族で話し合って分配できる物は分配しましょう。その際、美術品などの資産価値の高額な物は、遺言があるかどうか調べて弁護士に相談することが必要になります。

遺品整理を自分でやることのメリット

遺品整理は、故人のプライベートに関わるものなので、基本的には家族や親族など故人と近しい身内の手で行うべき作業です。また、身内で行うことでいくつかのメリットもあります。

まず、ある程度の時間をかけて遺品整理することで、葬儀後も整理のつかなかった心の部分を徐々に整理していくことができます。故人を思い出す品々を改めて見つめると辛いところもありますが、処分することが目的と割り切って整理していくと自然に故人とのお別れを受け入れられるようになります。

突然亡くなったり、生前に何の整理もしていなかったりする場合は、相続に関わる重要な書類、諸手続きに必要な書類などを遺品整理しながら見つけなければいけません。そんな時、身内ならだいたいの見当がつきますし、確実に手元に置くことができます。また、身内で整理していくことで見つかりづらい場所から重要な物が見つかる場合もあります。

遺品整理のために集まって一緒に行うことができるような間柄であれば、日頃別々に暮らしている家族や親族が親睦を深めるとともに財産分与や形見分けの話し合いもできます。

遺品整理を業者に頼んだ方が良いケース、その場合のメリット

遺品整理は手間も時間もかかる大仕事です。家族や親族の複数人で手分けして行える場合はいいのですが、自分たちですべてをやりきるのは難しく、一部でも全部でも業者に委託するべきケースがあります。

故人が賃貸物件に住んでいた場合は、月々の家賃が発生するため、早急に遺品を処分する必要があります。ひとり暮らしであっても、それなりの量がありますし、部屋で孤独死だった場合などはもう、自分たちだけではどうしようもありません。

故人が持ち家に住んでいた場合でも、残された身内が遠方に住んでいたり、高齢や病気で遺品整理ができなかったりすると、いつまでも整理がつかないことになります。さらに、遺品整理を担うべき身内が皆無である場合も考えられます。代理の第三者が行う場合は、業者に依頼するしかありません。

遺品整理のできる身内が複数人いる場合でも、残された物が大量だとすべてを処分するには時間がかかり過ぎます。遺品の分類はできても、廃棄する物が多くて通常のゴミ収集には出し切れない場合は、廃品回収業者に遺品の廃棄だけを依頼することもできます。

いずれ、それなりの料金はかかりますが、時間がない場合や人手がない場合、処分する物が多い場合は、遺品の整理から処分まで請け負う、遺品整理業者に依頼すると便利です。遺品整理士がいれば、遺品ごとの処分方法を熟知し、法規制の知識もあるので、事前のコンサルティングもしてもらえます。

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